Ultraseal の論文では鋳物含浸処理において加圧が不要な理由が強調されています。されています。

Ultraseal はここで過圧力を加える費用と労力不要でパワートレインコンポーネントに含浸処理を行う際に得られる優れた結果についての論文を NADCA の2015 Die Casting Congress & Exposition で参加者に向けて発表します。

Ultraseal のセールスダイレクター、 Mark Cross 博士は10月5日月曜日午後4：15、インディアナポリスの Indianapolis Convention Center における展示会で研究論文を発表します、

鋳物含浸処理はパワートレインコンポーネントの品質改善のために日常的に使用されています。それは鋳巣、つまり鋳造工程中に鋳造金属部品に形成される微細な穴の問題に信頼性の高い恒常的なソリューションを提供するためです。

近代的メタクリル酸シーラントは過圧力なしで巣穴を極めて迅速に埋めるため、過圧力を加えてパワートレインコンポーネントの鋳物含浸処理を速める必要がないことを説明します。

Ultraseal のマーケティング・ダイレクター、Stephen Hynes 氏は語ります：「鋳物含浸処理でわざわざ加圧する必要なく、また加圧に付随する資本や操業コストも不要となるので、これはダイカスト業者や自動車サプライチェーンに取っては朗報です。

「当社の研究によると、Rexeal 100™ などのメタクリル酸ベースのシーラントを使用した簡単な真空含浸は優れた結果をもたらします。高圧システムなどに設備投資する必要はありません。」
最大6バールまでの加圧を行う慣行は1960年代にまで遡ることができます。その際に通常使用されていたシーラントの粘性は近代的なシーラントと比べてはるかに高いものです。真空処理の目的はシーラント液を巣穴と呼ばれる微細な穴に引き入れることです。これを行わないと自動車部品に漏れが生じることがありました。

しかし、Ultraseal の Mark Cross 博士と Fiona Knight 博士の研究により、近代的なメタクリル酸ベースのシーラントなら加圧なしで巣穴を素早く埋めることが出来るため、加圧がほぼ不要になったことが示されました。
プリマス大学の Peter Matthews 博士は数学モデル化研究で作成した図から、近代的なシーラントを使用した場合、250ミクロン幅の穴は1mmの深さまで100分の1秒未満で埋まることが分かりました。

さらに埋めにくい直径1ミクロンの小さい穴では同じ深さまでたったの1秒で埋まります。

Stephen Hynes 氏は語ります：「プロセスは極めて迅速なので過圧は実際的に不要です。低粘度の近代的なメタクリル酸ベースのシーラントなら大多数の気孔を1秒未満で埋めることが出来ます。

「真空含浸のみを使用することにより、スループットが向上し稼働コストと含浸工場の複雑性を低減します。それにより必要とされる設備投資額が低下しますが、すべてシーラント性能への妥協が一切不要です。」

プリマス大学との協働の際、鋳物含浸処理中の気孔サイズ、シーラントの粘性、初期の真空度、追加圧力を変化させた場合の効果を予測するために、大学で数学モデル化ツールが使用されました。

ここで明らかになったのは、含浸を成功させるために必要不可欠な要素はシーラントが導入される前に巣穴から空気を取り除くため、鋳造含浸処理の初期の段階で十分な真空度を得る事です。

この研究結果はその後、試験室にて試験用の鋳物で行った実験で、効果的な真空が確立された場合はほぼ100％の巣穴が10秒以内に埋まることが裏付けられました。

Ultraseal はイノベーションの長い歴史を誇ります。当社最新の革新技術、R-FL-Duplex+ 機ついて興味をお持ちの方は2015年10月5～7日開催のカンファレンス、ブース214に是非お越し下さい。

工場での小さい設置面積、スループットの向上、ロボット仕様の全自動式の R-FL-Duplex+ は鋳物含浸を一新しています。鋳物含浸の3段階中の1段階に完全に依存しています。

Ultraseal International は真に
世界的規模で展開しており、インド、中国、米国、日本、ドイツでの事業展開、そして世界各地に22の販売代理店を設けています。シーラントの研究開発および生産はすべて英国のコベントリーの拠点で行っています。

Ultraseal America Inc. は北米並びにメキシコの成長市場を担当しています。